「楽園」シリーズ 1969 – 1976
私が本格的に創作活動を始めたのは、21歳の頃からです。絵画教室の仕事から帰ると、森の中にドローイングやデッサンをしにいき、夜になるとそのイメージを膨らませて油絵で描くという生活をしていました。表現の技術は稚拙であっても、夢中になって画面に世界観を出現させていたこと。今想うと、その時間こそが、私にとっての「楽園」であったのかと思います。
「街」シリーズ 1979 – 1987
社会に対して目を向けることによって、不安におののきながらも、希望に向かって生きていく人間の姿を追い求めるようになり、「街」というテーマが私の中に芽生えてきました。現実を実感するとともに、絵画としてのリアリティをさらに追求していきたいという想いが強くなった頃の作品です。
「500号」シリーズ 1989 –
大作による連作は、「みつめる空」(1989)から始まりました。その年から現在まで、毎年500号(248.5cm×333.3cm)以上の絵画を描き続けています。